しじみ蝶の羽にふれても動かない 啓司
正確には蝶の羽にまだ触れていない。しかしふと言葉した時には触れている。
青空高く遠く山並み続く 敬雄
山頭火は山の中へ狭まっていく。井上敬雄は空や山に広がっていく。
握り締める女の拳の静脈の青さ ゆ
女といるのに手を見ているなんて、変態さんです。
いちょう踏みつぶして人行き来する 明人
落葉の宿命でしょう。足跡がついたイチョウも綺麗です。下界は朝焼けの農道が光っている 水娥
神様みたいです。
冷たい雨に紅葉着て石仏のいる 幸市
石仏がいるとしているところに作者の気持ちがよく出ている。
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